2008年7月28日 (月)

稲妻

久しぶりの記事です。

すっかり夏の空になりましたが、星の写真を撮りに行く機会はなかなかありません。

あ~、天の川とか、はくちょうとか撮りたい対象はいっぱいあるのですが。

その代わりというわけではないのですが、雷の写真に挑戦することにしました。

日付変わって、昨日27日は各地ですごい雷が発生していました。

私の住んでいるところも、18時ごろに秩父のふもとあたりで発生した雷雲が東進し、19時前後にものすごい雷模様となりました。

下の図は18時45分のものですが、暖色系の印ほど最近発生した雷を示しています。

45_271845

これは千載一遇のチャンスとカメラをセットしましたが、雷の写真は難しい。

なにが難しいって、どこに稲妻が降り注ぐかまるでわからないからです。

こっち二カメラを向けて待っているとあっちへ落ち、あっちへカメラを向けるとこっちへという具合です。

空とにらめっこしていると、それはそれは見事な稲妻を何度も見ました。

しかし、ほとんどカメラに収めることはできませんでした。

何とか撮れたのがこれです。

Kaminari01

露出2.8、1/30秒、ASO1600にて撮ってみました。

う~ん、もっと迫力のあるのが撮りたい。

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2007年9月 8日 (土)

うずまき

職場の同僚に気象予報士がいて,私がフィールドに行くときにはいつも天気が荒れるとからかわれています.

今回はちょっとずれたかな.週明けから二日はさんで伊豆大島,岩手山と立て続けに出張です.特に岩手山は山岳なのでハードです.

この動画は天気予報なのでよく見るやつ.雲(水滴)の動き.それにしても,激しかったね.

「japn.gif」をダウンロード

そしてこれは,水蒸気(目では見えない)の動き(いずれも画像は気象庁のサイトから).

「suij.gif」をダウンロード

こっちのほうがきれいだなあ.

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2007年1月 8日 (月)

大荒れ

日付が変わって三連休も最終日となりました.ふとどきものと怒られそうですが,気象マニアにとってはたまらない天気となりました.

今冬のパターンとして,本州の南側に低気圧(南岸低気圧)と前線がひっきりなしに発生していますが,以前にも紹介したように,これは,南の暖気の勢力が冬になっても強く,それが北の寒気とせめぎあっているためです.今回の大荒れの原因となった,低気圧の発達の様子を天気図の移り変わりで見て見ましょう.

動画をダウンロード

これはgifの動画です.5日21時に四国の南にあった低気圧は1016hpaでしたが,北上して発達すると7日6時には964hpaと台風並になりました.1日半で52hpaも低下しています.このように急激に発達する低気圧を爆弾低気圧といって大きな災害をもたらすことで有名です.爆弾低気圧が台風と異なる点は,北上しながら発達することです(台風は衰退しながら北上する).そして,等圧線を見れば明らかですが,勢力の範囲が台風よりはるかに広い.このことから台風以上に危険視されています.さらに今回の特徴は,日本海にあった低気圧が合流していることです.この日本海の低気圧はポーラーロー(極低気圧)といって,寒気の中にスポット的に生じるものです.冬の日本海にはしょっちゅうできるのですが規模が小さいので,天気図には現ることが少ないのです.しかし,ポーラーローは北陸や北日本の日本海側に局地的な大雪をもたらすので,やはり厄介者として恐れられています.今回はこの厄介者二つが合体してパワーアップしたのです.ポーラーローが合体して巨大な低気圧が誕生する様子を衛星画像の推移から見て見ましょう.これもgif動画です.作ってみた私も,あまりに見事なのでびっくりです.

動画をダウンロード

低気圧が左巻きの渦だということがよく分かります.低気圧が北上すると,西日本には北から筋状の雲が入ってきている様子もよく分かります.この左巻きの渦によって,7日は北西または西の強風が吹いたわけですが,北の冷たい風が入ってきた割には気温が下がりませんでした.この図(今度は静止画)をご覧ください.

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これは上空1500m付近の様子です.-6℃(地上で雪の降る目安とされる)の等温線を太い赤線で示しました(この線より東側では-6℃より温度が高く西側では低い).日本列島に沿ってクイッと北向きに折れ曲がっています.これは,低気圧の南側に暖かい空気があり,それが低気圧とともに北上したことを示しています.それで,あまり気温が下がらなかったのではないかと推測します.(7/8夜追記:この-6℃のラインがこの傾向を保ったまま東へ移動してきたので,7/8から北陸,関東より北の地域は-6℃より低温の領域にすっぽり入っています.よって気温が急激に下がっています.)

なんだか,書いているうちに力が入ってしまった.もう3時だ!.

長くなったけどもうちょっと,書きたい気分だ.今晩は録画しておいたウィーンフィルのニューイヤーコンサートを見た.画面を見ながら,「こんなきれいなフルートの音色は美しい人から流れてきてほしいよね,吹いているのがあんなはげたおやじだとは幻滅だな」「家ではどんなおやじっぷりなのかな」とか,(ハープを弾いている美男子が画面に映ると)「おっ,イケメンじゃん,こうでなくちゃ」「でも,なんだか自己陶酔しているようで気持ち悪いね」なんて天下のウィーンフィル相手に悪態つく歪んだ夫婦なのです.しかし,子供が成長して余裕ができたら,ニューイヤーコンサートは無理かもしれませんが是非生を聴きに行きたいと思っています.楽友協会の黄金ホールでね.老夫婦の楽しみってやつ.

Photo

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2006年12月14日 (木)

南岸低気圧

今年の冬は何かすっきりしない天気が続く.いつもなら,冬型の気圧配置になって太平洋側は晴れるのに.そして冷たい風が吹くのだが.今年はどんよりとして曇り勝ち.

原因はこれ.

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台湾あたりで発生した低気圧が前線を伴いながら,次々と日本の南岸を東進しているのです.前線が発達すると,まるで秋雨前線のよう.これを南岸低気圧といって,まさに秋に見られる現象なのです.前線の北側には雲が広がり,西日本から東日本はこの雲に覆われます.

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そのため,すっきりしない天気が続いているのです.なぜ,このような状態になっているかというと,この図を見てください.

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今年の12月8日の天気図(左)と去年の12月7日の天気図(右)です.例年ならば右のように,西高東低の気圧配置になると,日本列島全域にわたって等圧線が南北にまっすぐになります.これは,シベリア大陸からの寒気の勢力(青矢印)が強いためです.ところが,今年は左のように,北日本では等圧線が南北になりますが,南部では等圧線がねてしまい東西方向になっています.これは,シベリア大陸からの寒気の勢力(青矢印)が弱く,逆に南からの暖気の勢力(赤矢印)が依然として強いためです(例年ならば南に追いやられてしまう).そして,両者の勢力がぶつかり合うあたりで,前線ができ低気圧が発生するのです(黄色の線の内側あたり).そのため,灰色で示したあたりは雲に覆われ雨が降ったりしているのです.このように今年は寒気の勢力が弱いので,どうやら暖冬になりそうです.その原因はエルニーニョかはたまた北極振動かはわかりませんが.

明日(もう今日か)も南岸の前線が居座り東日本は曇りのち雨です.というわけで流星群は,ほぼお預けになることが決定しました.しゅん.

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2006年12月 1日 (金)

はるかかなたへ

初夏の日差しがまぶしい新緑の季節のことでした.青々とした芝生に寝そべると真っ青な空とぽっかり浮かんだ白い雲のコントラストがなんとも心地いい.身も心も漂うようです.通り過ぎゆく綿雲を眺めるうちにウトウトとしました.どれだけの時間が経ったのでしょうか.ふと見上げるとあなたの笑顔がそこにありました.それからはもう,まるでアルプスの少女ハイジの世界です.私たちは子犬のように芝生の上を飛んだり跳ねたり,浮きたつような音楽にあわせ,両手をつないではしゃぎ回ったのです.最初はお互いの周りを飛び跳ねていました.そうこうするうちに,あなたが真ん中で回転し,その周りを私がグルグルと回り始めました.すると,だんだんと私の体は宙に浮き,水平になりました.まっすぐに伸ばした両手は,あなたの両手をつかんでいます.その状態で,ぐるぐるとあなたを中心に回っているのです.「え~なんでこんなことに」.あなたの顔を見るとにやにや笑っています.こんなときでもかわいいな,なんて悠長なことは言ってられません.どんどん回転するスピードが上がってゆくからです.「わ~止めてくれ」と哀願する私の声を気にも留めず,あなたは「えいっや」と掛け声を上げるとともに潔く両手をはなしました.いや,勢いよく放り投げたというべきでしょう.「あ~れ~」という声の余韻を残し,私はみるみる米粒のように小さくなりました.そしてはるかかなたへピューッと飛び去ったのでした.はっと気がつくと,さきほどと同じような光景です.白い雲と青い空.ボール遊びをする子供づれ.ああ,いつのまにか眠ってしまったようだ.それにしてもなんて恐ろしい夢なんだ.汗びっしょりだ.

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何でしょうね.これは.ピンクのハートはあなたです.そして,黄色のタマは勢いをつけて放り出されたわたしです.あなたからみると私はどういう動きをするか想像してみてください.わかりますか.最初はまっすぐに飛んでいったのですが,相対的にはやがてどんどんと右に曲がってゆくことになります.正確な話ではありません.あくまで概念的なことです.ですが,これがコリオリ力というものです.コリオリ力は地球が回転しているために現れる見かけの力です.タマは単にまっすぐ飛んでいるだけです.でも,あなたから見ると,自分と同じ方向に飛んでゆくのが自然なはずなのに,右に曲がっている.何らかの力が働いていると思えるわけです.私たちは回転する地球の上にいますが,風の動きを考える際に,いちいち地球の回転まで考えなくても済むようにコリオリ力という仮想の力を考えるのです.コリオリ力を導入すれば,地球の回転を意識しなくても風の流れを正確に表現できるのです.もし,あなたと同じ方向に飛んでゆくようにするのであれば,タマに何らかの力(コリオリ力に反するような力)を加えてやらなければなりません.ジェット気流は回転する方向と同じ方向に流れます.黄色いタマのようにまっすぐには飛んでいきません.それは,気圧の力が働いているからです.

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気圧の力(風を高気圧から低気圧へと向かわせる力:気圧傾度力といいます)とコリオリ力がつりあって,ジェット気流(偏西風)は等圧線に平行に流れます.

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赤の矢印が風の流れる方向を示し(このような流れを地衡風とも呼びます),水色とピンクがこの風に働いている力の方向を示します.ここでは示しませんが,コリオリ力は東向きだけでなく,東西南北どちらの方向に動く場合でも働きます.そして必ず進行方向に対して右向きに(南半球では左向き)働きます.ついでに言うと,風の速さに比例します.早く流れれば,それだけ右向きに向かわせようとする力が強くなります.高気圧の場合は,

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このような力のバランスとなり,風(赤の矢印)は右回りに吹きます(このように力のバランスに遠心力も加わるものを傾度風と呼びます,遠心力も回転する運動に現れるみかけの力でかならず回転の外向き).低気圧の場合は,

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このような力のバランスとなり,風は左回りに吹きます.コリオリ力は必ず進行方向に対して右向きに働くことに注意してください.高気圧と低気圧では,気圧傾度力が反対向きです(高気圧では中から外へ,低気圧では外から中へ).そのため,風の回る向きが逆になるのです.実際には,地表の摩擦があるので,風向きは等圧線に平行にはならずにずれて,このようになります.

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準備不足でこの記事を書いてしまいました.読んでもよく分からないのは私のせいです.

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2006年11月12日 (日)

高層天気図

高層天気図の見方

この日記では,地上天気図,衛星画像,850hpa高層天気図(以下850hpa),500hpa高層天気図(以下500hpa)を載せている.850hpaは高度約1500mの,500hpaは高度約5000mの天気図を示す.以下500hpaを例に説明する.下図は本日9時の地上および500hpaの天気図である.地上の天気図からは,低気圧や前線の位置が読み取れる.しかし,寒気の状態や,天気がどのように推移してゆくかを知ることは難しい.そこで高層天気図の出番となる.

Comp1_1

Comp2   

高層天気図には,500hpaの等高線が青で,等温線が赤で示される.500hpaの等高線とは,500hpaの圧力になる高度を示しており,その高度が高いところは高気圧,低いところは低気圧となる.地図の等高線と同じイメージで考えてよろしい.まず,青の等高線に注目しよう.太く示したのは5880mの等高線だ.この等高線の混んでいるところは風の強いところでジェット気流に対応する(黄色で示す).等高線は上下にうねっておりジェット気流が蛇行していることを示す.この蛇行が非常に重要で,上向きに蛇行しているところをリッジ,下向きに蛇行しているところをトラフという.北極に向かいにつれて気圧は低くなっているので,トラフのところは周囲に比べて気圧が低い.トラフのことを気圧の谷とも呼ぶ.一般的にトラフが日本に近づくと悪天になる.トラフの前方直下に地上の温帯低気圧(緑で示す)ができることが多いからだ.長期的な予報を知りたい場合にはトラフがどこにあり,どのぐらいのスピードで日本に近づいているかを知ることが重要になる.つぎに等温線(赤線)に注目してくれ.常識的なことだが北極に向かうにつれ温度が低くなる.だから赤い線が下方に蛇行しているところは周囲に比べ温度が低い.太い赤で示したのは‐25℃の等温線だが,日本海から日本に向けて下方にのびている様子が分かる.つまり,寒気がやってきているのだ.天気予報でいう寒気とはこのことだ.よくせ出てくる温度も500hpaの温度をさす.一般的に‐35℃の寒気が地上で雪の降る目安(850hpaでは‐6℃).等温線(赤い線)が混んでいるところは,寒気と暖気が接近しているところを示し,そのようなところで地上に前線(緑で示す)ができる.ところで,先日も記したが,ここ数日の特徴として,日本の東からカムチャッカにかけて大きなリッジ(高気圧,暖気)があり,これがあるため日本付近のトラフ(低気圧,寒気)が東進できず,停滞している.このような偏西風の蛇行がどのように推移してゆくかを見ることによって大まかな天気の推移を知ることができるようだ.ふう.

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2006年11月11日 (土)

エルニーニョ

バレーボール日本女子強いね!セルビアモンテネグロ戦を見て感動した.高橋さんの弾丸スパイクはすごい.Glbsst_199711_5 あれを正面から見てみたい.ブロックもさえてたな.それにしてもいまどきの選手は皆かわいいね.一昔前では考えられないなと家内と同意見でした. ひょっとしてルックスも全日本入りする条件だったりして.リベロの選手なんて顔立ちといいスタイルといい女優でも通用するなと思っていたら,あだ名が姫というのだそうな.

今年は暖冬?気象庁からエルニーニョ現象になる可能性が高いと発表された.エルニーニョ現象とは右図 (海水面温度の平年からの偏差を示す)のように赤道域の南米沿岸で海水温が高くなる(図の赤いところ)現象である.Moshikizu_1 このように海水面の温度が高くなるのは,左図のように説明される.赤道帯において,平常状態では,貿易風(東風)によって海水の表層が西側に吹き寄せられることにより,インドネシア沿岸の西側の表面温度が高くなる(図のピンク).一方,南米沿岸の海水の表面温度は低くなる(図の青).海面の温度が高くなるインドネシア沿岸では,温度の高い湿った空気ができるので上昇気流が生じ積乱雲が発達する.つまり低気圧となる.気流は低気圧に向かうので貿易風(東風)はますます強くなる.ところがなんらかの原因(諸説あり)で,西側に吹き寄せられた海水の表層が東側に移動すると,インドネシア沿岸では海水の表面温度が平年ほど高くはなくなり,逆に南米沿岸では平年に較べ表面温度が高くなる.これがエルニーニョ現象である.表面温度の高い場所が東側にずれるため低気圧(積乱雲)の発生する場所も東側に移る.またその強さも減少するため,貿易風も弱まる.貿易風が弱まることによって海水表層の西側への吹き寄せも弱まり,エルニーニョ現象を加速する.このように,海洋と大気の相互作用によって,エルニーニョ現象はいったん生じると比較的長い期間継続する .ラニーニャ現象はその逆で,海水表層の西側への吹き寄せがいっそう強まる現象である. エルニーニョ現象が生じると日本でも暖冬や冷夏など気候に変化が現れるがその原因はまだよく分かっていない.C_b_region_4 エルニーニョ監視区域(右図のオレンジの部分)におけC_nino3 る海面温度 の基準との偏差を右の 図(上側)に示す.図には1996年から現在までの値が示してある.赤い部分は過去にエルニーニョ現象が発生した期間である(青はラニーニャ).なお,右図下は南方振動指数で,監視区域の図に示されているタヒチとダーウィンの気圧差を示しており,貿易風が強いと,つまりダーウィンが低気圧になっていると正の値を示し,貿易風が弱いと負の値を示す.海水面温度とは逆相関の関係にある.いずれにしろ過去のパターンと比較すると,確かにエルニーニョ現象に突入しそうな様相を示している.暖冬や冷夏はいやだが,まあ自然には逆らえない. 

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2006年11月 9日 (木)

ブロック

何をしようが雨が降るときは降るのだから仕方がない,という思考の持ち主だったので気象などあまり興味がなかったが,あるきっかけに本を読んだり,天気図を見るようになった.これが意外に面白くてはまってしまった.この日誌を書くのが寝る前の楽しみ(すぐ飽きるけどね).

11月6日の日誌で疑問に思ったことが少し解決した.疑問とは,竜巻の被害をもたらした寒冷渦(下の図の赤丸)が隣の渦(青丸)のように東進しないで南下したのは何故かである.それは高気圧なリッジが割り込むように北の方へ張り出しブロックしたからのようだ(下図黒点線).ブロックといえば最近日本の女子がどこかの国とバレーボールをしていたな.あのブロックと同じだ.高気圧の壁があるため東進できなかったのだ.太平洋産(?)の暖かい空気とシベリア産の冷たい空気がせめぎあっているようだ.

Fig004

ところで,週末にかけてふたたびとんでもない寒気(-40℃でこの前より強力)がやってくるが,これも高気圧のブロックによって南下してきたのである(下図赤丸).ちなみにカスピ海あたりにあらたなトラフが出現している(青点線).こいつも来週末あたりに悪天候をもたらしそうだ.めまぐるしく天気が移り変わるので目が離せない.

Fig005_3 

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2006年11月 7日 (火)

強風

北海道で竜巻が発生し犠牲者がでた.積乱雲が急速に発達して生じるらしいが予測することは非常に難しいようだ.自分の住んでいるところの他には,札幌と仙台の天気が気にかかるが,今日は仙台も風が強かったようである.天気のサイトには,非常に風が強いという居住者からの書き込みが多かった.なるほど,アメダスを見ると16時には風速15m以上になっている(下図).これはすごい.で,風向は西風である.ではなぜ西風なのか?

Wind16_2   

実はこの風向,11時から12時の間に南から西へと急変している(下図:左は11時,右は12時の風向).多くは載せられないが11時以前はずっと南風だったのだ. 

Wind_1

ついでに,気温も同じ時刻に20℃から16℃へと急激に低下している(下図:左が11時の,右が12時の気温). 11時から12時の間に何が起こったのだろうか?

Temp_1

答えは寒冷前線の通過である.寒冷前線(左下図の青線)の前面には暖気があり前線に平行した方向に風が吹く(オレンジ矢印).前線の背面には寒気があり前線に直行した方向に風が吹く(水色矢印).寒冷前線が南北に伸びている場合,前線の通過に伴って,風は南から西(ないしは北西)にかわり,気温は(暖気から寒気へと変わるので)急激に低下するのである.右下図は12時の天気図であるが,ズバリ寒冷前線が仙台を通過している.前線の背後には強烈な寒気があり,通過後ますます風が強くなっているのである.気象は会議室で起こっているのではない.現場で起こっているんだ!

Lowpress2_1

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2006年11月 6日 (月)

いわし

どうしてもあきらめきれないお父ちゃんは,あろうことか子供をだしにして漁に出かけたのであった.息子は金曜の学校行事の代休であった.私もたまっている代休を午前中とることにしたのである.朝3時におきて銚子に出撃.見事マイワシ33匹(20~30cm)の成果であった.帰宅後,最初は嫌な顔をしていた妻も,私の手伝いをして下処理をしているうちに,その新鮮なことに気がついた.バリバリにうろこがついているいわし,青緑から金色にかがやくいわしにちょっと感動していたのであった.釣ってすぐに血抜きしているからね.今晩は塩焼きに刺身で一杯だ.うほほ~い.明日はつみれ鍋にすることになった.さ,早く帰ろう.

天気予報で話題になっている明日日本を襲う寒冷渦だが,私の日記では11月2日の時点で注目していた(エッヘン).その発達を500hpa高層天気図で追跡した(下図赤丸).横のトラフ(青丸)と比較すると明瞭だが,この寒冷渦は11月4日から5日に急速に発達し,東進しないで南下してしまった.何故?

Fig003

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2006年11月 1日 (水)

あ,そうか

楽しいページを見つけた.ここ.http://www.jma.go.jp/jma/kids/index.html

ちょっと面白い分析をしたのでご披露.下の図をごらんあれ.これは,10月末(28~30日)の天気図だ.北日本は低気圧と前線の通過で雨だったはず.関東はおおむね晴れだったが,人知れず東南海上に低気圧が発生し前線を作っていたではないか.気づかれないでかわいそうなやつ.この北日本の低気圧と南の低気圧を比較すると面白い.北日本の低気圧は高層天気図で見られるようにトラフの東側にできた典型的な温帯低気圧.しかしこれは急に発達し,偏西風蛇行の目玉に位置する.剥離低気圧のようになり,ほとんど移動しなかった.北西側から冷気が流入し寒冷前線が発達している様子がよくわかる.これに対し南の低気圧は何でこんなところにできたの?700hpa等高線を見れば,そこは,等高線の混んでいるところと平らなところの境界になる.地形でいえば壁のとっつきだ.加えて,よくみればトラフ末端の東側でもある.そのような条件から風の収束域になり低気圧となったのだろうか.南側の平坦部には暖かい空気があるので,北西側から流れ込んだ比較的冷たい空気がぶつかり前線を形成したのだろう.この偏西風ジェットの縁に形成された低気圧と前線は,偏西風の流れとともに東へすばやく移動し,停滞している北の低気圧とは対象的である.

Fig002_4

明日の天気

移動性高気圧に覆われ全国的に晴れ.でも東北日本海側は,北東の風が流入するので曇り勝ち.関東も南岸を移動する低気圧の動向によっては曇り.天気図は本日9時のもの.

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20061101090000

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