2008年1月28日 (月)

はなちゃん

うさぎは体臭がない.

うさぎはしゃべらない.

自己防衛のためにそうなったのであろう.

今日は,はなちゃん(うちで飼っているうさぎ)にとって大変な日であった.

いつももはゲージの中にいるのだが,休みの日はネットを張って庭に放している.

庭には,今まで何回か猫がやって来たことがあるが,その都度追っ払っていた.

しばらく姿を見なかったので,すっかり安心していたのだが.

今日,ふと庭を見ると,ウッドデッキの手すりのところに猫がいるではないか.

しかも,今まで見たことのないような特大のやつである.

そして,その視線の先には,はながいる.いま,まさに飛び掛ろうと狙っているところだ.

これはいかんと,私があわててウッドデッキに飛び出したのと,猫がはなに飛び掛ったのは同時であった.

そして,気づいたはなが逃げ,猫がはなを追いかけ,私が猫を追いかける.

そのうち猫が身の危険を感じはなを追いかけるのをやめ,猫と私の追いかけっこになった.

ところが庭には網が張りめぐらしてあるので,そう簡単には逃げられない.

私ははなの身の危険を案じ,猫が逃げ切るまでひたすら追いかけたのであった.

結局,はなには何事もなかった.猫も無事に逃げた.怪我をしたのは私だけである.

よく覚えていないのだが,家人の話によると,部屋からウッドデッキへ出た私は,雄たけびを上げながら腰ぐらいの高さの二本の洗濯ロープを立て続けにとび越え,さらにウッドデッキの手摺に片手をついて庭へと横とびに飛び越えたのであった.

ウッドデッキの手摺は床から胸ぐらいの高さ,飛び越えた先の庭の地面からは頭のてっぺんぐらいの高さである.

ところが,そんなにうまく手摺を飛び越えられるはずもなく,途中で足をひっかけ,そのまま庭へと勢いよく倒れこんだ.

これは大事になったと思ったそうである.しかし,何事もなかったように再び起き上がり走り出したのだそうだ.

怪我はたいしたことなく,擦り傷程度である.ほんとうに,どこからこんなパワーが生まれてくるのか不思議である.

それよりなにより,ふだん庭に目をやることなどめったにないのに,これが虫の知らせというものであろうか.

当のはなは,今日はおとなしく私に抱かれていたが,明日になればすっかり忘れてしまうのである.

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2007年5月15日 (火)

ペット

ペットを飼うなんて人間のエゴだ。それなのに、動物をいたわる気持ちや、命の大切さを学ぶことができると考えているとしたらそれは大きな間違いだ。と指摘されることがあります。

前半はそうだと思いますが、残りの半分はちょっと違うのではないかと思います。

子供の頃、小学生になる前ぐらいかな、家ではコリー犬を飼っていました。この犬と庭でよく遊びました。意識としては、不思議なくらい同等だったと思います。あるとき、ロンは私の大事にしていたお菓子袋を食べてしまいました。「なんて非道いことをするんだ」という気持ちで私はロンを激しく責め立てました。そのとき犬がとても悲しい目をしたのです。幼い私にもそれがはっきりわかりました。いまでも、そのときのことをよく憶えているのです。犬は知らずに食べてしまったのだ。それを責めてはいけなかったと、幼心に思ったものです。

今、我が家にはうさぎがいます。このうさぎはきまぐれで、人恋しくなると寄ってきたりしますが、気分が悪いときには前足でパンチを繰り出します。乾燥したパインが大好きですが、与えすぎると体に良くないので、よっぽどのことがない限りお目にかかれません。このパインは1個が豆粒ほどのかけらですので、親指と人差し指に挟んで口先へ運んでやります。すると、パインだけをうまく咥えます。うさぎの歯は鋭く、一撃で電話線を切ってしまいます。そんな歯でかまれたらひとたまりもないのですが、はなは私たちの指を決して傷つけないようにうまく食べます。小学一年生の下の娘からもらうときには特に注意しています。まだ、子供なのでうまく与えられないからです。そして、どうしても咥えられないときには、あんなに大好きなパインでもあきらめます。

親戚に犬がいます。この犬は子供が大きくなり、次第に面倒を見てくれる人がいなくなりました。この犬は拾われてきた雑種な上、誰彼かまわず、飛びかかるようにじゃれつくのでどちらかといえば毛嫌いされていました。私たちが遊びに行くときは、たまにのことなので、必ず散歩に連れ出しました。そんなときはいつも、「おまえな、おとなしく振る舞えればもっとかわいがってもらえるのに」と諭したものです。散歩といってもこの犬とはいつもランニングの競争になり、どちらかといえばサバイバルでした。そんなぽちも、あるとき下の娘と散歩に出かけたら、娘のペースに合わせるのでびっくりしたものです。おまえ、ほんとは頭いいんだな。2,3年ぐらい前から、競争ではいつも私が勝つようになりました。そして今日、訃報が届きました。ご冥福をお祈りします。

あたりまえのことですが人間は、動物とともに暮らしています。動物がいなくては生きていけません。ところが現代社会では、日々の生活においてそんな簡単なことも忘れてしまいがちです。ペットは確かに人間のエゴですが、そんな私たちに動物の存在を身近に感じさせてくれると思います。

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2007年3月29日 (木)

うさぎのはな

我が家にきてから3,4年はたつのだろうか。

もともとは子供に欲しいとねだられて飼い始めたのだが、今となっては、ときどき”なでなで”をするぐらいである。

そのあいだ、ずっと私が面倒を見てきた。ずぼらな人間なので、我ながらこんなに長続きするとは思わなかった。いまではもう、うさぎのエキスパートである。家内は私のことをウサギおじさんと呼ぶ。

考えてみれば、うさぎは悲しいさがをもった種族である。ほとんど飼い始めてから知ったことだが、決して鳴かないし、匂いがしない。特に、匂いがまったくと言って良い程しないことに驚いた。気配を消して身を守る術として、長年にわたって形成された特質なのだろう。驚いたことといえば、両足を後ろに伸ばして寝そべることもある。こんな、ていたらくなうさぎの姿は想像すらしなかった。

「はな」はおでこを”なでなで”してもらうことが大好きである。毎朝、えさを与えトイレ掃除をする時には、寄ってきて”なでなで”してもらう。夜私が仕事から帰ってきてくつろぐ時にも、はなをゲージから出し、抱っこをしながら腕の上でなでなでをする。気持ちよくて寝てしまうこともある。抱っこで思い出すのは、とある冬の日のことである。来客を前にして、ソファーに座った私は、だぼだぼのセーターの下にはなを忍ばせていた。なにかひざの上でもぞもぞしているなと気になっていた来客は、やがてひょっこり私の襟元から顔を出すはなを目の当たりにし、たいそうびっくりしたのである。

このように書くと非常になついているように見えるが、実はそうではない。私が抱っこをしなければ決してひざの上に上がることはない。たいていはそっぽを向いている。寄ってくるのは朝なでなでをしてもらう時だけである。えさをあげる時も、下手をするとかみつかれたり、そこまでされなくても前足でパンチを喰らうのはしょっちゅうである。休日に、網をはって庭に放してやるので、自由にかけまわり実に気持ちよさそうだが、大変なのは夕方ゲージに戻すときである。隣人は、ぴょんぴょんはねまわるうさぎを、ひたすら追いかけまわす私を目撃することになる。それも毎回のように。

はなと私は、このようにべたべたと馴れ合うでもなく、まったく関せずというわけでもない。実は、この、つかず離れずの関係を私は結構気に入っている。はなとは良い関係だなと思う。

はなは庭にいるとき、突然耳をピンと立ち上げ、気配をうかがうように後ろ足で立ち上がることがある。そしておもむろに木陰に身を隠す。私たちはその理由をややしばらくしてから知る。家の前の道路を犬の散歩が通り過ぎてゆくのである。どんなに小さな犬だろうと、私たちには一切足音が聞こえないのだが、はなは緊張する。

私も子供も犬が飼いたいのだが、そんなはなの様子を見ると、とてもできない相談だ。

Sakura

3月31日お花見の写真追加

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